嚥下について

介護・医療従事者が介護施設に転職する時のポイント ~年収UP優先編~

こんにちは。STケアマネのナカマル@NBTKST2222です。

10年間ほど言語聴覚士(ST)として飲み込みや言葉の訓練のプロとして仕事をしていました。

現在は、言語聴覚士でありケアマネージャーであり、現場の介護スタッフとして介護施設で働いています。

このブログでは、介護・医療職が悩みがちな

○臨床(言語聴覚士の専門の1つである摂食・嚥下を中心)のこと

○お金に関係すること

○職場の人間関係について

について発信しています。

今回は、介護施設で転職活動をする上でのポイント

年収UPを優先的に考えたい方向け~について解説したいと思います。


介護施設より病院の方が年収が高い傾向にある理由

病院編でも記載していますが、介護・医療従事者の給与は一般企業よりも昇給しづらい仕組みとなっています。これは介護施設でも同様です。むしろ、介護施設は病院以上に上がりにくい仕組みになっています。

病院では手術をしたり、検査をしたりするとそれなりに病院に利益が発生しやすい仕組みになっています。勿論、病院は介護施設よりも規模が大きい傾向にあり働いている職種や人数も桁違いです。それに加え、医師や看護師、コメディカルスタッフは平均的に介護スタッフより年収多いですよね。これに関しては、日本医師会や看護協会などの職能団体の働きが非常に大きな役割を果たしているためです。

医師や看護師から国会議員になった方は介護業界から国会議員になった方より確実に多いで仕方ないですよね。それに病院は治療をする上で莫大な出費がいるのでそれなりに点数が高くないと経営が成り立ちません。

実際、私自身病院と介護施設両方で働いてみて医療保険の点数は介護保険とは比較にならないくらい差があります。そのため一概には言えないものの、介護施設よりも病院の方が給与も高い傾向にあるわけです。

介護スタッフで少しでも給与が高いところを選びたい方は医療法人などの病院関連の法人を選択するのもおすすめです。

年収UPにつながる可能性の高い病院の選び方を知りたい方はこちらを参照して下さい。

収益が安定しており、昇給率も病院の方が高い傾向にあります。賞与もある程度の規模の病院になると年間3.5~5か月くらいもらえるところも少なくありません。

とは言え、自分は病院じゃなくて介護施設で働きたい!介護施設の中で年収の高い特徴の施設を知りたい!!って方もいると思います、

そこで、ここからは介護施設の中で比較的利益を上げている可能性=年収UPにつながる可能性のある施設の特徴をお伝えします!


介護施設における選択方法

続いて介護施設で転職する時の選択方法を解説します。基本的な考え方は病院と同じで利益を上げやすいビジネスモデルになっているか。もう一つは倒産リスクが少ないかの視点でお伝えしていきます。

法人の形態が社会福祉法人

介護施設を経営している法人は社会福祉法人やNPO法人、株式会社などがありますが、社会福祉法人は税金の面で非常に優遇されています。税金を多くとられてしまう法人より、少ない方がその分を人件費に充てることができ、給与が高い傾向にあります。

実際に介護労働安定センターが出している統計では、社会福祉法人は比較的給与が高い傾向にあることが分かっています。

会社が設立してから10年以上経過

これは非常に大事です。何故なら介護事業においても会社を立ち上げて5年以内のところは事業として安定していないので会社が倒産してしまうリスクが高いと言えます。理想は10年以上経過しているところです。

特に新規事業でオープニングスタッフを事業を募集しているところは、会社自体が以前からあって他に事業をしているのか。会社も立ち上げたばかりなのかは調べておく必要があります。

オープニングスタッフは聞こえはいいのですが、利用者の方が増えるまでに時間がかかるためそれなりに資金に余裕がないとなりません。介護保険からから収益を得ているところは利用者が増えないと会社にお金は入ってきません。そのため、人件費を上げすぎないようにしているところが多いのです。

介護事業以外のビジネスをしている

介護事業は基本的にほとんどが介護保険制度の中で運営されています。介護保険制度の中で運営すると冒頭でも説明しましたが、大きな利益を上げることはできません。定員も決まっており、上限が決まってしまっています。

そのため介護事業以外で大きく利益を上げている事業があるとその分、高い給与をもらえる可能性が高くなります。

今のようにコロナ禍になって運営が出来なくなった介護事業もあると思いますが、他の事業でコロナ禍でも利益を上げることのできる事業をしているとリスク分散にもなります。

色んな地域に複数の事業を展開している

同一の地域のみに介護事業を展開しているのと、複数の自治体で事業を展開しているのでは、複数の地域に事業を展開している方がリスク分散になります。

高齢率や人口の減少率、最近で言うとコロナの蔓延率などを考えると同じ地域でしか事業展開していなとリスクが高いのは想像がつくのではないでしょうか。

その一方で色んな地域で事業を展開していると、1か所の地域でコロナが蔓延しても別の事業所はダメージがないですよね。

人口が減らない地域

現在、日本は超高齢社会にあり、高齢者が多いのでお客さんは沢山いるから問題ないのでは?と思っている方も多いと思います。でも2040年ごろより日本は多死社会を迎えます。

2025年は団塊の世代が全員75歳以上となります。それから15年後に団塊の世代が90歳になるとどんどんなくなってく方が増えていきます。それと同時に介護施設も倒産したり、吸収や合併といった形で数がどんどん減っていく事が予測されます。

もし、長い目で見て環境を変えずに同じ職場で働きたいということであれば、なるべく人口減少が少ないところを選択することで、倒産や合併・吸収のリスクを下げることができます。

合併・吸収した方が、給与も見直され上がる可能性もあるのかもしれませんが・・・


転職支援サービスの検討

病院と同様に介護施設の転職でも、転職支援サービスの検討は年収を上げたい方にとって有用です。特に病院はホームページがあって自分でも情報を得やすいですが、介護施設はホームページを持っていないところや持っていても情報が少ないところも少なくありません。

転職支援サービスを活用の向いている方は以下のような方が該当します。

・自分では給与の交渉をする自信がない。

・気になっている介護施設の情報が知りたい

・色んな介護施設のメリット・デメリットを知りたい

・馴染みのない地域で転職活動を行う。

また、病院以上に介護施設では、人材不足に悩まされています。そのたえ、転職支援サービスを使って人材確保に努めている施設は少なくありません。

転職支援サービスを活用することで、年収の交渉などをしてもらいやすいためぜひ活用していきましょう。

また、今すぐ転職をしようと思っていなくても情報だけでも得ておこうとする人は登録だけして資料請求だけしておくこともおすすめです。

資料請求したい方は↓


まとめ

今回は介護施設の転職で年収UPを目的にした方向けに記事をまとめました。転職活動は年収UPのきっかけになります。しかし、やり方を間違えると逆に年収を下げてしまう可能性もありますし、昇給率が低い職場を選んでしまうかもしれません。

また、介護施設においては、いざ入ってみると聞いていた内容と違う!年収が下がってしまったとならないように気を付けましょう。



ABOUT ME
ナカマル
ナカマル
現在グループホームでST(言語聴覚士)兼介護士として働いているナカマルです。 3か所の急性期~生活期の病院を経験した後に、小規模多機能型居宅介護でST×ケアマネ×介護で働いている。 介護・医療職が悩みがちな臨床・お金・人間関係に関連する記事を発信中。 ツイッター、インスタ、公式LINEもよろしくお願い致します。
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