転職

介護・医療従事者が病院に転職する時のポイント ~年収UP優先編~

こんにちは。STケアマネのナカマル@NBTKST2222です。

10年間ほど言語聴覚士(ST)として飲み込みや言葉の訓練のプロとして仕事をしていました。

現在は、言語聴覚士でありケアマネージャーであり、現場の介護スタッフとして介護施設で働いています。

このブログでは、介護・医療職が悩みがちな

○臨床(言語聴覚士の専門の1つである摂食・嚥下を中心)のこと

○お金に関係すること

○職場の人間関係について

について発信しています。

今回は、年収UPを優先的に考え転職を検討したい方向けに、介護・医療従事者が転職する時のポイントについて解説したいと思います。



介護施設で転職先を検討している方はこちらを下記を参照

介護・医療従事者の給与が上がりにくい理由

介護・医療従事者の給与は一般企業よりも昇給しづらい仕組みとなっています。それはなぜか。

端的に言うと、介護施設や病院の収益は税金がかなりの割合を占めている=大きな収益を得るのが難しいビジネスモデルとなっているからです。このあたりは介護・医療従事者なら前提として理解している方は多いと思いますが、理由についても一応、触れておきたいと思います。

私たちが病院にかかるとき3割しか負担せず後期高齢者の多くは1割しか負担しませんよね。これは、残りの医療費が国民の税金で支払われているからです。公的保険で成り立っているビジネスモデルは、請求するお金を自由に設定することはできません。病院や介護施設もこれに該当します。そのため大きな利益を得ることが難しいのです。

冷静に考えると収益が上がりにくいのに高い給与がもらえるわけないんですよね。。。

とは言っても、病院や施設の中でも給与の格差があるのも事実であり、転職をきっかけに年収をUPさせることは可能です。

転職する時には求人票に乗っている給与は確認すると思いますし、面接で交渉をすることもできるとは思います。ただ、「聞いてた話と違う!」「思ったより昇給しない」といったことも考えらえると思います。

では少しでもそういった状況を避けるためにはどうすればいいのか。それはより高い収益を上げる仕組みが整っているかどうか。収益が上がりにくければ昇給しづらかったり、賞与が少なくなってしまうのは仕方がないですよね。

今回は具体的に給与が上がりやすいと思われる病院の特徴について紹介したいと思います。

病院における選択方法

法人の規模が大きいところ

法人の規模が大きいところというのは、具体的にいうと、法人内に複数の病院、介護老人保健施設、その他の介護施設、看護学校を持っているところは収益の源がたくさんあります。勿論、それぞれで赤字の部分もあるかもしれませんが、病院単体のみの法人よりも、確実に収益は安定しますし、勤めている職場の収益が減っても他の法人内の事業で赤字を打ち消すこともできます。単体のみの病院が赤字なら賞与がなかったり減ってしまう可能性もありますが、複数の事業だと賞与なども安定している可能性が高いです。

病床数が多いところ

病床数が小さいところよりも多いところの方が給与や昇給率が高い傾向にあります。これも上記の「法人の規模」と似たような理由になりますが、入院できる患者さんが多い方が収益は大きくなります。病床数が多くても患者さんが少ないと勿論、赤字になってしまうので年間のベッドの稼働率が確認できるといいかもしれません。見学や面接の際にさりげなく確認してみましょう。

外来で患者さんが多いところ

外来で患者さんが多いところも病院の収益が多くなります。病床数に関しては、決められた患者さんの人数しか入院させることができません。しかし、外来は来てもらえる患者さんに制限はありません。もちろん限界はありますが、入院のように200人までしか来れないという制限はないですよね。

さらに、透析治療をしている病院は、外来の患者さんが治療のためリピーターとして透析が必要な間来てもらえるので安定して収益を上げることができます。

地域医療構想でベッド数の削減が少ない

地域医療構想とは、2025年の医療需要と病巣の必要量を自治体ごとに定めている策定しているものを言います。自分が就職したい都道府県の地域医療構想を検索すると〇〇市はベッド数がどれくらい減るとか、ほとんど変わらないというのが数字で記載されています。稀に病床数を増やす自治体もあります。就職先を探すときはこの地域医療構想も一つの目安にしましょう。就職したすぐに病床を縮小が決まると結果的に賞与や昇給に影響する可能性があります。

国立などの公務員

国立などの公務員は昇給率が高く福利厚生も非常に優れています。最初は給与が少なく設定されていますが、その分昇給率がめちゃくちゃ良いのが特徴です。長く勤めれば勤めるほどどんどん昇給していきます。

他の民間の病院ではこれほど昇給するところはほとんどありません。求人票にある月収だけを見るとそれほど魅力的に映らなくても、実はかなり給与が安定しているのが国立病院なのです。

転職支援サービスも検討

転職をきっかけに年収UPを図りたい方は、転職支援サービスを使うのもおすすめです。転職支援サービスを活用すると以下のメリットがあります。

・自分ではやりづらい給与の交渉をしてもらえる

・自分1人では得ることのできない情報を持っている

・転職活動をするのに調べるのが面倒くさい

・あまり知らない地域で転職活動を行う。

個人的には給与の交渉をしてもらいやすいのと、統計データを持っているので自分では得られない情報を持っているというのは大きいと思います。

転職支援サービスは登録して担当の方と話すだけでも色んな情報を得ることができますし、今すぐに転職を考えていない人でも、情報を得ておくために登録することも可能なので、いつか転職をきっかけに年収を上げたいと考えている人は早めに登録しておくことをお勧めです。



まとめ

病院の転職で年収UPを目的にした方向けに記事をまとめました。転職活動は年収UPのきっかけになります。しかし、やり方を間違えると逆に年収を下げてしまう可能性もありますし、昇給率が低い職場を選んでしまうかもしれません。

それを可能な限りなくすためには、利益をしっかり上げていたり、安定して経営できるであろう病院を選択する必要があります。

少しでも年収を上げたい方は転職先の病院を選ぶときに参考にしていただけたらと思います。



 

ABOUT ME
ナカマル
ナカマル
現在グループホームでST(言語聴覚士)兼介護士として働いているナカマルです。 3か所の急性期~生活期の病院を経験した後に、小規模多機能型居宅介護でST×ケアマネ×介護で働いている。 介護・医療職が悩みがちな臨床・お金・人間関係に関連する記事を発信中。 ツイッター、インスタ、公式LINEもよろしくお願い致します。
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