摂食・嚥下について

意外と嚥下に関係する!?脱水症状に関するフィジカルアセスメントの方法を解説

こんにちは。ST介護士のナカマル@NBTKST2222です。

10年間ほど言語聴覚士(ST)として飲み込みや言葉の訓練のプロとして仕事をしていました。

現在は、言語聴覚士でありケアマネージャーであり、現場の介護スタッフとして介護施設で働いています。

このブログでは、介護・医療職が悩みがちな

○臨床(言語聴覚士の専門の1つである摂食・嚥下を中心)のこと

○お金に関係すること

○職場の人間関係について

について発信しています。

今回は意外と嚥下に関係する!?脱水症状に関するフィジカルアセスメントの方法を解説します。

一見すると、脱水と嚥下障害ってどう関係するの!?と感じるかもしれませんが、実は脱水からくる嚥下障害というのは一定数の割合で存在します。

高齢者は、基本的に水分を取りたくないと思っている人が多いです。さらに嚥下障害を抱えると自然と水分や食事摂取量が減ってしまい結果的に脱水になってしまいます。

脱水症状が進むと意識レベルに影響します。意識障害があると、口腔内に食物をためこんだり、ムセやすかったり、食事中に傾眠したりといった症状が出ます。逆に言うと、脱水が原因で意識レベルに影響し嚥下障害につながっている人は点滴をするなどして脱水が改善されれば元の嚥下機能に戻ります。

そのため、いかに脱水傾向であるかを早期発見するのが大事となるので、フィジカルアセスメントの方法を紹介していきたいと思います。

1 皮膚・口腔内の乾燥

2 尿量の低下

3 爪の色

1 皮膚・口腔内の乾燥

脱水になると、体内の水分が少なるため普段湿りやすいところが乾燥しやすくなります。その代表的な部位が口腔内です。

普通、口腔内は常に湿潤しており、脱水になると口腔内(特に舌の部分)が乾燥します。勿論、個人差があるため、大事なのは普段から脱水になる可能性のある人は口腔内の観察を継続して確認するのが大事になります。中には、疾患や薬の副作用によって口腔内が乾燥している人もいるため脱水症状による口腔内の感想とは鑑別が必要となります。

また、重度の嚥下障害の方の中には普段から口が開いているためその影響で口腔内が乾燥している方もいます。そのような方も脱水との鑑別が必要となります。

いずれにしても、普段と比較して口腔内が乾燥しているというのがポイントとなります。

口腔内の他にもう1か所湿潤しやすい体の部位が脇です。ここに関しては、普段から触たり視覚的に確認をしたりするのがしづらい部位となるので、他のフィジカル面と併せて脱水を疑うときに確認をすると良いと思います。

2 尿量、色、匂い

脱水症状の代表的な症状の1つが尿量の低下です。これに関しては比較的多くの方が意識をしていることだと思います。自分たちに置き換えても水分を多くとれば尿量が増えますし、水分摂取量が少なければ尿量は低下します。

これに関しても普段から尿量を確認しておくことが大事となります。脱水の他にも尿量が低下する疾患や症状はあるので、そういったものとの鑑別が必要となるからです。

また、尿の量以外にも匂いや、色にも着目が必要です。普通は尿の色は薄い黄色が一般的ですが脱水症状のあるからは濃い黄色の人が多くなります。重度の脱水になるほど黄色から茶系の色に変わっていきます。これに関しても、普段介助するときに色の確認をしておきましょう。

匂いに関しても、普段よりも匂いがきついかどうかを考えます。色が濃くて、尿量も少なければ匂いもきつくなってくる傾向にあります。

量、色、匂いについて普段から意識して観察すると良いと思います。

3 爪の色

脱水症状の見分け方として、爪の色を見て判断するケースもあります。具体的な方法を紹介します。まず、手の親指の爪を逆の指でつまみ、指を離したときに白くなった爪の色がピンクに戻るのに3秒以上かかれば、脱水症を起こしている可能性があるというものです。

爪の色というのは爪の下にある毛細血管を流れる血液の色が見えています。そのため、普段はピンク色をしています。その動きが鈍いということは血液の流れが鈍い証拠であり、それこそが脱水症状を疑うポイントとなるのです。

また、普段から乾燥してしまっている人は爪が割れやすかったり、ヒビが入ったりしてしまいます。そういった症状がある人は慢性的に水分が少ない傾向にあるかもしれないと頭の片隅に入れておきましょう。

とはいっても、高齢者の血液の循環は若い人ほどスムーズには流れないため、脱水でなくとも、指を離したときに白くなった爪の色がピンクに戻るのに3秒以上かかかる方はいます。そのため、これに関しても普段から観察しておくことが大事となります。

慢性心不全のように心疾患を抱えている人や、いわゆる冷え性の方、低血圧の方などは脱水でなくとも、普段から血液の循環が悪かったりするのでしっかりと鑑別できるように普段から観察しておくことをおすすめします。

まとめ

今回、紹介したものは代表的な脱水症状のアセスメント方法になりますが、共通して言えることは普段と比較してというのがポイントとなります。あくまで個人差があるのでそこに関しては考慮する必要となるわけです。

繰り返しになりますが、嚥下障害があるとどうしても水分摂取量が減少しやすく脱水になってしまう可能性は高くなります。そのため、普段から水分量が足りてるか確認する上でも今回紹介したフィジカルアセスメントを活用していきましょう。

是非、行動に起こしましょう!!
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ABOUT ME
ナカマル
ナカマル
現在グループホームでST(言語聴覚士)兼介護士として働いているナカマルです。 3か所の急性期~生活期の病院を経験した後に、小規模多機能型居宅介護でST×ケアマネ×介護で働いている。 介護・医療職が悩みがちな臨床・お金・人間関係に関連する記事を発信中。 ツイッター、インスタ、公式LINEもよろしくお願い致します。
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