こんにちは。ST介護士のナカマル@NBTKST2222です。
10年間ほど言語聴覚士(ST)として飲み込みや言葉の訓練のプロとして仕事をしていました。
現在は、言語聴覚士でありケアマネージャーであり、現場の介護スタッフとして介護施設で働いています。
このブログでは、介護・医療職が悩みがちな
○臨床(言語聴覚士の専門の1つである摂食・嚥下を中心)のこと
○お金に関係すること
○職場の人間関係について
について発信しています。
今回は、医療職向けで摂食・嚥下に関係する学会・研究会について紹介します。
1 摂食・嚥下リハビリテーション学会
摂食・嚥下リハビリテーション学会は嚥下に関係する学会・研究会の中で、最もメジャーで会員数が多いのが特徴です。嚥下に関して勉強した人はまずおすすめの学会です。
入るための条件は特にないため職種を問わず入ることができますが、多くは医師や看護師、リハビリ職種、管理栄養士が入会しています。
摂食・嚥下リハビリテーション学会に入会して得られる特典は
・年に数回(4回くらい?)学会誌が送られてくる&メディカルオンラインなどでオンライン上でも内容閲覧ができる
・2年間入会続ければ学会認定の試験を受けることができる。
・インターネット学習プログラムがあり継続的に勉強ができる。
・嚥下に興味、関心のある方が多数入会しており、様々な職種の視点から学ぶことができる
等が挙げられます。
年会費が5000円かかりますが、月で考えると400円ちょっとなので勉強した人にとっては許容範囲内だと個人的には思っています。
ちなみに私自身は2020年まで入会していましたが、ケアマネとして仕事をしていくことになった背景もあり今は入会していません。とは言っても嚥下に関して勉強したい人にとっては決して悪くない学会だと思います。
2 日本神経摂食・嚥下栄養学会
続いて紹介する学会は日本神経摂食・嚥下栄養学会です。摂食・嚥下リハビリテーション学会と比較して知名度が低く初めて聞いたという方もいると思いますが、神経系の疾患を原因とする嚥下・栄養に関する勉強をしたい人にはおすすめの学会です。ちなみに年会費はコメディカルや学生は3000円(医師・歯科医師は5000円)となっており、摂食・嚥下リハビリテーション学会よりも割安です。
入会して得られる特典としては
・月に1回ホームページに掲載されるコラムが閲覧できる(タイトルは会員じゃなくても見られる)
・学会誌が送られてくる(2021年より年に1回以上電子学術ジャーナルの発行)
などの特典があります。
私自身、入会しようと思った時期もあったのですが、結果的に入会したことはありません。ただ、神経系の難病の方と多く関わる人も一定数いると思うのでそういった方は、入会して損はないのではないかと思います。
私自身が神経難病指定の病院に勤務したり、訪問看護ステーションなどで勤務してパーキンソン病やALSの方と多く関わるのであれば恐らく入会するだろうなぁと思っています。
3 日本嚥下障害臨床研究会
3つ目に紹介するのが日本嚥下障害臨床研究会です。この研究会の特徴は発起人が言語聴覚士であることです。多くの嚥下に関する学会や研究会は医師が中心となっているものが多いですが、この研究会は言語聴覚士が中心となっている稀な研究会と言えます。
年会費は3000円となっています。得られる特典としては
・ホームページにある会員専用ページを閲覧できること。具体的にはニュースレター、抄録のアーカイブなどの閲覧ができる
・会報及び学術出版物の刊行
が挙げられます。
こちらも入会しよかと迷った時期がありましたが、結果的に入会はしていません。
ですが、医師が中心となっている他の学会と比較してコメディカルが中心となっているため、セミナー内容もコメディカル向けになっているものが多い印象であり、摂食・嚥下リハビリテーション学会の内容とはいい意味で差別化が図れているなあという印象です。