嚥下について

介護スタッフ向け 摂食・嚥下に関係する資格3選

こんにちは。ST介護士のナカマル@NBTKST2222です。

10年間ほど言語聴覚士(ST)として飲み込みや言葉の訓練のプロとして仕事をしていました。

現在は、言語聴覚士でありケアマネージャーであり、現場の介護スタッフとして介護施設で働いています。

このブログでは、介護・医療職が悩みがちな

○臨床(言語聴覚士の専門の1つである摂食・嚥下を中心)のこと

○お金に関係すること

○職場の人間関係について

について発信しています。

今回は介護スタッフ向け 摂食・嚥下に関係する民間資格3選について解説します。



 

1 介護食士

2 介護口腔ケア推進士

3 摂食・嚥下リハビリテーション学会認定士

1 介護食士

介護食士とは栄養学や食品学などの理論学習の他、調理実習をとおして介護食調理に関する知識とスキルを勉強して試験に受かった人を指します。公益社団法人 全国調理職業訓練協会が認定をしており、難易度によって1~3級に分かれています。

3級は美味しく食べられる介護食の技術を学び、1級になると栄養状態の把握や低栄養者の献立作成、さまざまな身体機能や疾患に応じた調理技術など、高度な知識・技術を学べるのが特徴です。

初めて試験を受ける人は全員が3級からスタートし、2級は3級取得者が、1級は2級を取得できるようになります。2年以上実務に従事した人が取得可能です。

資格の取得方法は以下の2種類です。

①資格取得の講習を開催している学校に入学して受講

②一般の方向けに開催している講習を受講し、その後に筆記試験と実技試験でそれぞれ60点以上取得

内容からすると栄養士や調理師の人がとるべきであり、介護スタッフがとる資格なの!?と感じる人も多いと思います。勿論、栄養士や調理師が取得しても強みになると思います。

しかし、現場を知ってて、施設の利用者のことを分かっている介護スタッフが嚥下障害のある方向けに工夫して食事を作れるのは安心感を与えられます。また、在宅で過ごされている嚥下障害の方に訪問サービスで介護食を提供できるのも強みとなります。

2 介護口腔ケア推進士

介護口腔ケア推進士は「一般社団法人総合健康支援推進協会」という民間の団体が実施している検定資格です。2014年に誕生しました。

口腔ケアの知識やスキルを身につけることは

・誤嚥性肺炎の予防

・口腔機能低下の予防

・認知機能の維持

などにもつながります。特に誤嚥性肺炎の予防に関しては、嚥下障害の方にとっても必要な存在です。

また、介護口腔ケア推進士には上級資格もあります。こちらは介護口腔ケア推進士を取得してから受講資格は介護口腔ケア推進士がそれについても簡単に触れておきましょう。
上級は2019年にできたばかりの資格です。

受験資格は
①介護口腔ケア推進士の試験合格者
②上級 実践的な口腔ケア研修会を受講できる者
となっています。

3 摂食・嚥下リハビリテーション学会認定士

最後に紹介するのが摂食・嚥下リハビリテーション学会認定士です。

こちらは、医師や言語聴覚士などのリハビリスタッフや看護師など医療従事者向けの資格であるのでやや難易度が高い資格となっています。ですが、専門的に嚥下について勉強したいと思う方は目指して損はないと思います。

以下が受験資格となっています。

①本学会会員歴が、受験年の7月31日において、2年以上であること

②摂食嚥下に関わる臨床または研究歴が、受験年の7月31日において、通算3年以上であること

③日本摂食嚥下リハビリテーション学会インターネット学習プログラム全課程の受講を修了していること

また、資格を取った後も、研修に参加をして資格を更新していく必要があるので、多少維持費がかかることは頭の片隅に入れておきたいところです。



まとめ

今回は摂食・嚥下に関係する資格を3つ紹介しました。どの資格を取得するにしても一定の研修を受けて勉強をする必要があります。お金がかかるのも事実ですが、こういった勉強の積み重ねが、自身の価値を高めていくことにもなります。また、各都道府県でも独自に嚥下に関係する資格を作ってたりもします。興味ある方は調べてみてください。

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ABOUT ME
ナカマル
ナカマル
現在グループホームでST(言語聴覚士)兼介護士として働いているナカマルです。 3か所の急性期~生活期の病院を経験した後に、小規模多機能型居宅介護でST×ケアマネ×介護で働いている。 介護・医療職が悩みがちな臨床・お金・人間関係に関連する記事を発信中。 ツイッター、インスタ、公式LINEもよろしくお願い致します。
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