こんにちは。ST介護士のナカマル@NBTKST2222です。
10年間ほど言語聴覚士(ST)として飲み込みや言葉の訓練のプロとして仕事をしていました。
現在は、言語聴覚士でありケアマネージャーであり、現場の介護スタッフとして介護施設で働いています。
このブログでは、介護・医療職が悩みがちな
○臨床(言語聴覚士の専門の1つである摂食・嚥下を中心)のこと
○お金に関係すること
○職場の人間関係について
について発信しています。
今回は個人的におすすめしたい摂食・嚥下の参考書3選について解説します。
1 解剖生理学を勉強したい&誤嚥のメカニズムを学びたい人向けの本
2 間接訓練のバリエーションを増やしたい人向けの本
3 姿勢から摂食・嚥下にアプローチしたい人向けの本
1 解剖生理学を勉強したい&誤嚥のメカニズムを学びたい人向けの本
CGと機能模型でわかる!摂食・嚥下と誤嚥のメカニズム
摂食・嚥下に関する本はたくさんありますが、この本は摂食・嚥下に関係する筋肉や骨について1つ1つ細かく解説してあります。しかも全てのページでカラーとなっているため非常に見やすいのが特徴です。
実のところこの本の内容はかなり難しく、STで解剖学を1から学びなおしたいという人でないと購入しようとは思わないような内容になっています。しかし、この本の付録についているDVDこそSTだけでなく他職種から見ても非常に勉強になる内容になっています。
DVDと言っても映像が流れる普通のDVDではありません。どんな内容かというと、アニメーションで誤嚥のメカニズムを学ぶことができます。嚥下前・嚥下中・嚥下後の誤嚥がどうやって起こるのかがこれを見るとすぐに理解することができます。その他、摂食・嚥下の流れ5期モデルについても同様にアニメーションで学ぶことができます。
DVDに関しては、他に3Dで嚥下に関係する骨や筋肉を学べるほか、機能模型を使った里田教授の世界一わかりやすい講義動画も4つあり、ベテランの言語聴覚士からこれから摂食・嚥下の勉強を始めようとする人まで幅広く学べる本となっています。
個人的には他職種の方向けに勉強会を開催する際に、摂食・嚥下の5期を説明したり、誤嚥のメカニズムを説明するのに非常に便利に使わせてもらっています。
2 間接訓練のバリエーションを増やしたい人向けの本
機能解剖からよくわかる「誤嚥」に負けない体をつくる間接訓練ガイドブック
間接訓練のバリエーションを増やしたい人におすすめの本がこれです。この本の特徴は下肢や体幹を使った嚥下訓練がイラストで分かりやすく解説したあったり、嚥下に関してなるほど!と思える豆知識が記載してあるところです。しかもこれまで、オールカラー&イラストが多く読みやすいです。
摂食・嚥下というと首から上ばかり動かすイメージがあると思いますが、実は下肢や体幹も嚥下機能と相関関係があります。つまり、それらの機能訓練も同時に行うことで相乗効果が得られるのです。
介護施設でも嚥下体操をやっているところは非常に多いですが、この本を参考にすることで、やっている内容の意味を1つ1つ理解することが出来るほか、下肢や体幹を使うことで嚥下機能にどのように関係するかを学ぶことができます。
まさに間接訓練のバリエーションを増やしたい人におすすめの本となってます。
3 姿勢から摂食・嚥下にアプローチしたい人向けの本
姿勢から介入する摂食嚥下 脳卒中患者のリハビリテーション
脳卒中患者の嚥下障害は、麻痺の影響から姿勢が崩れてしまうケースが多い。この本は脳卒中患者の嚥下障害を中心に姿勢からのアプローチについてかなり深堀して解説してあります。難易度も完全に専門家向けということで、リハビリテーション医、PT・OT・ST・Ns向けとなっています。
姿勢からのアプローチが中心ではありますが、
・摂食・嚥下関する基礎的な内容
・脳の解剖生理学
・呼吸と嚥下について
などかなり幅広く網羅しています。この本も全てカラーで見やすくなっておりますが、上記2つの本と比較すると、ページ数や文字数が圧倒的に多いです。ガッツリ嚥下について勉強したい人向けと言えるでしょう。
まとめ
摂食・嚥下に関する本は非常に多く、今回紹介した本以外でもおすすめの本はたくさんあります。特にここ数年では、参考書だけでなく、各団体のジャーナルや月刊誌などにも嚥下や栄養に関する内容が増えてきています。
今回紹介した本は中級者から上級者向けと言った内容になっていますので初心者向けのおすすめの本についてもいつか紹介をしたいと思います。
もっと色んな情報を知りたいと思った方は公式LINEの友達登録もよろしくお願いします!!
