摂食・嚥下について

延命だけじゃない!胃瘻のメリットについて解説

こんにちは。ST介護士のナカマル@NBTKST2222です。

10年間ほど言語聴覚士(ST)として飲み込みや言葉の訓練のプロとして仕事をしていました。

現在は、言語聴覚士でありケアマネージャーであり、現場の介護スタッフとして介護施設で働いています。

このサイトでは、言語聴覚士の専門の1つである摂食・嚥下に関係する情報発信をしていきます。

今回は延命のイメージが強い胃瘻。その胃瘻のメリットについて解説します。

 

 

1そもそも胃瘻って何?

2胃瘻のメリット

3結局のところ胃瘻をした方がいいのか

1そもそも胃瘻って何?

高齢になると様々な理由により飲み込む力が弱くなりその結果、口から食事がとれなくなる方がいます。そんな方に対して胃に穴を開けて管を通し直接胃に栄養を流す事で栄養管理をすることがあり胃に穴を開ける手術を胃瘻造設と言います。一般的に胃瘻という言葉を使うときは、胃からの栄養管理をしているその状況を指すことが多いです。胃瘻という言葉比較的多くの方に知られるようになっていますが、どうしても延命のイメージが強いのが現状です。確かに日本では本当に必要な人以外にも胃瘻をしている現状があります。寝たきりの人に胃瘻をしてまで延命しなくていい。そう考える人が多いのは仕方ないですし。そのせいで胃瘻についてのイメージが悪くなっていると思われます。しかし実際には胃瘻は様々なメリットがあります。

2胃瘻のメリット

胃瘻のメリットはいくつかありますが、大きく

①無理して経口摂取をしなくていい

②リハビリによる効果で最終的に経口摂取につながりやすい

③退院先の選択肢が多い

この3つが挙げられます。

それぞれのメリットについて説明していきます。

①無理して経口摂取をしなくていい

→胃瘻がないと口から栄養を摂るのが原則となりますが(点滴もありますが期間やカロリーが限られる)胃瘻があると無理に経口摂取をしなくても少しだけ口から食べ足りないものを胃瘻で補うという選択が可能となります。

②リハビリによる効果で最終的に経口摂取につながりやすい

→リハビリをして身体機能の向上を図ったり飲み込む力を改善するのに栄養は非常に重要な役割を果たします。経口摂取ができない場合は点滴や鼻からの管を入れてそこから栄養を入れる方法もありますが、点滴の場合投与できるカロリーが限られたり、鼻からの管の場合飲み込みの訓練の邪魔になります。その点胃瘻であれば必要なカロリーの投与ができますし、飲み込みの邪魔にもなりません。

③退院先の選択肢が多い

→胃瘻は実は点滴や鼻からの管と比較して管理がしやすいのも特徴です。点滴や鼻からの管は感染のリスクが非常に高く施設で受け入れできるところはかなり限られてしまいます。勿論、胃瘻であってもすべての施設で受け入れてくれるわけではありませんが、それでも点滴と鼻からの管と比較すると選択肢がかなり広がります。

 

 

3結局のところ胃瘻をした方がいいのか

ここまで胃瘻のメリットについて解説しましたが、勿論すべてのケースに当てはまるわけではありません。例えばすでに看取る時期がある程度予期できる方に対して胃瘻を選択するメリットはほぼないです。

胃瘻をした方がいいのかどうかはケースバイケースとしか言いようがありません。おかれている状況に応じて判断が変わるからです。

そして胃瘻をするかしないかを選択するのは医師でも看護師でも言語聴覚士でもありません。対象の方とその家族が考えることです。介護・医療従事者にできることは選択するための判断材料を提供する事しかできないのです。

胃瘻造設をすることのメリット・デメリットを色んな方から聞いたり調べたりして各ケースに当てはめていきましょう

 

まとめ

実際に胃瘻を検討せざるを得なくなった人は簡単には選択することができないと思います。色んな情報を調べてみても、結局のところはその方の状況によってアドバイスは変わってしまいます。一番いいのは主治医や看護師、担当の言語聴覚士の意見を参考にすることだと思います。

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ABOUT ME
ナカマル
ナカマル
現在グループホームでST(言語聴覚士)兼介護士として働いているナカマルです。 3か所の急性期~生活期の病院を経験した後に、小規模多機能型居宅介護でST×ケアマネ×介護で働いている。 介護・医療職が悩みがちな臨床・お金・人間関係に関連する記事を発信中。 ツイッター、インスタ、公式LINEもよろしくお願い致します。
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