ここ数年、毎年のように大雨の被害を受けている九州。今年は福岡県や熊本県を中心に大きな被害がありました。
今年はコロナの影響もあり、災害支援のボランティアは熊本県内のみとなっていました。今回は一般のボランティアではなく他施設のグループホームと直接連絡を取り、被災を受けたところへの支援に行ってきたので、そこでのボランティアの内容や支援に行って感じたことを伝えたいと思います。
目次
令和2年7月豪雨の概要
現地での作業
災害支援に行ってみての感想
令和2年7月豪雨の概要
令和2年7月3日~8日くらいまで九州を中心に大雨が降っています。特に熊本県では、亡くなった方が65人にもあり、最も被害が大きな地域となっています。熊本県を流れる球磨川水系では、13ヶ所で氾濫・決壊しています。また、氾濫した川では橋が水の勢いで破壊されたり、数多くの民家が浸水したりととても大きな被害となっています。
私の地元は長崎県の大村市の専門学校に通っていたのですが、大村市でも道路が冠水。自動車がつかってしまうほ道路に水が溜まっていました。知っている道路や店が水害に遭っている写真がSNSや友達からも送らてきて、かなりの衝撃を受けました。
現地での作業
私が現地で作業したのは7月31日。被害があってからようやく1か月近くが経過したタイミングでした。1か月経過してテレビではほとんど報道がされなくなりましたが、実際に現地に行ってまだまだ、被害が大きく復興が進んでいないことを実感しました。
支援に行った場所は熊本県の人吉市にあるグループホームでした。私の施設から支援に行くのは2回目だったのですが、私は初めての支援でした。
最初の支援の時は泥が施設内に大量に流れてきていたとのことで、それを外に出す作業がメインだったそうです。
今回は、施設内の泥はなくなっており、
・部屋の中や建物内の拭き掃除
・玄関の泥の片づけ
大きくはこの2点を手伝いました。
部屋の中は、水につかった跡が生々しく残っており、何度拭きなおしても完全に綺麗にすることは難しい状況。部屋や廊下にはカビも残っています。
それでも部屋の壁や、窓、廊下、床を何度も拭きなおして少しでも綺麗になるようにと思い作業しました。
外に出してある、各居室のドアも同様に拭いていきます。
もう1つの作業である玄関周囲の泥の片づけ。前に支援に行ったスタッフの話では泥の状況はかなり大きく改善しているとのこと。今回は施設内の泥はなかったので玄関周囲の泥を離れた場所に移動させる作業でした。これが中々の肉体労働で、少し作業しただけで、汗が流れおち服は泥だらけに。
物凄く当たり前のことですが、水分を多く含んだ泥はとにかく重い。そして、運んでも運んでも成果が見えにくいのは中々辛いものがありました。
災害支援に行ったみての感想
災害支援に行ってみての感想としてまず感じたことは、自分の施設が被災したら・・・これが真っ先に頭をよぎりました。
支援に行った施設もそうですが、グループホームは元々、利用者さんが少ないため、スタッフの数も多くありません。そのため、最も問題となるのはマンパワーです。グループホームの利用者さんは避難所にいるため勤務のスタッフは避難所で利用者のケア。休みのスタッフが施設内の清掃。中には家が被災した方もいる中での終わりのない作業。
それでも支援に行った次の日には、使用できそうな部屋5つに利用者さんが戻ってくるとのことだったので、本当に良かったと思います。
今回は中々、経験できない他施設の災害支援を経験させていただきました。たった数時間の作業でももちろん、大変なのですが、身体面以上に懸念されるのは精神面だと思いました。いつになっても終わりのない作業。もし自分の立場なら心が折れてると思います。
災害から1か月近く経って豪雨の報道は全くと言っていいほどなくなりましたが、現地の方はまだまだ復興に向けた作業を継続しています。
この現状を少しでも多くの人に知ってほしいと思いました。ここまで読んでいただきありがとうございました。
もっと色んな情報を知りたいと思った方は公式LINEの友達登録もよろしくお願いします!!